2014年2月26日水曜日

memories

思い出は逃げ込む場所じゃない 

思い出は明日につながる観覧車 

夢は都合のいいぬるま湯じゃない 

夢は明日の自分を育てる雨 

恋は何かを忘れる為のものじゃない 

恋は明日へと自分を運ぶ一輪車

転んだり

蛇行したり

後戻りしたり

それでもゆっくり

思い出と

夢を携えて

ゆっくり進めばいい

いつか誰かの傍らで

微笑むために

いつか誰かが

隣で微笑んでくれるよう

ゆっくり進めばいい

誰よりもゆっくり進めばいい

そのほうが

歩んで来た道が

広く大きくなるのだから





2014年2月24日月曜日

天使

アースエンジェルを知ってますか 

ドリーンバーチュー博士の著書で 
天使の生まれ変わり、という意味です 

アースエンジェルは 
人を愛しすぎるくせに人からは愛されないという特徴を持っています 

なので 
アースエンジェルは 
愛されない悲しみからアルコール依存や 
人間関係の依存 
ドラッグ乱用 
薬物依存 
チョコレート依存などに陥るのだそう 


ちなみに 
天使の羽は元々は羽ではなく 
人間がオーラを羽と間違えて描いたもの 

天使は人間に分かりやすく羽の姿で現れる 
その羽は飛ぶ為にあるのではなく 
人を包んで暖めるためにあるそうです 

天使は飛ばないんです 





このアースエンジェル 
誰かに似ているのです 





2014年2月16日日曜日

キミへ・・・

止まっていた時間が動き出す 

前と変わらず一秒毎に時計の針が進む 

君を連れ去る時間と 
君を連れてくる時間のせめぎ合い 

朝も昼も夜も 
全ての刻を君に 

春も夏も秋も冬も 
全ての刻を君と 

知ってる表情も 
知らない表情も 

知ってる声も 
知らない声も 

全ての君と巡り逢いたい 

全ての君を抱きしめたい 

あらゆる不条理と共に 
あらゆる不利の中で 

何もかも置き去りにして 

ただ君へと 

翼を広げ 
太陽を目指すイカロスのように 

ただ君へと 

時計の針が止まるまで 

ただ君へと 



ただ君へと 





2014年2月14日金曜日

君が好き


もしもまだ願いが一つ叶うとしたら... 
そんな空想を広げ 
一日中ぼんやり過ごせば 
月も濁る東京の夜だ 
そしてひねり出した答えは 


君が好き 

僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい 

夜の淵 アパートの脇 
くたびれた自販機で二つ 缶コーヒーを買って 



僕の手が君の涙拭えるとしたら 

それは素敵だけど 

君もまた僕と似たような 
誰にも踏み込まれたくない 
領域を隠し持っているんだろう 



君が好き 

この響きに 潜んでる温い惰性の匂いがしても 

繰り返し 繰り返し 
煮え切らないメロディに添って 思いを焦がして 



歩道橋の上には 見慣れてしまった 

濁った月が浮かんでいて 

汚れていってしまう 僕らにそっと 
あぁ 空しく何かを訴えている 



君が好き 

僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい 

夜の淵 君を待ち 
行き場のない 想いがまた夜空に浮かんで 
君が好き 君が好き 
煮え切らないメロディに添って 思いを焦がして






2014年2月12日水曜日

偽物

ここにいるのは本当のぼく 
でも 
ここにいるのは偽りのぼく 

ここに書いてあるのは本心 
でも 
ここに書いてあるのは偽心 

君を想う心は本物 
でも 
君を想う心は偽物 

時々不安になる 

いったいどうすれば 
堅く心に楔を打ち込む事が出来るだろう 

いったいどうすれば 
流れに逆らって橋を架ける事が出来るだろう 

君へと 
橋を架ける事が出来るだろう? 


24年前に橋が壊れ 
人の行き来が無くなり 
何度か河を渡ろうと 
頑張ってみても 
結局 
橋は完成せず 

やはり 
本物を創るには 
偽物を混ぜてはいけないのだ 

ぼくはきっと偽物だ 

本物にはなれなかった 

ぼくは偽物だ 

これからも 
偽物の人生を歩んでいく 
本物として 

誰にも気付かれる事無く 
本物の振りをしながら 





追憶の本能

夏の日の追憶は 
蟷螂と共に秋を迎え 
落葉と共に冬を越し 
桜と共に花咲かせ 
いずれ 
蟷螂に補食されて 
無に還る 

全ては 
廻り続ける世界の一部 
思い出も 
夏の暑さも 
紅葉の彩りも 
冬の厳しさも 
春の眩しさも 
漆黒の後悔も 
蟷螂の産卵も 
機械の騒音も 
美味なる晩餐も 
救われぬ魂も 
自我の主張も 
全て 
廻り続ける世界の一部 

欲しいものは 
既に手の中にあるのだ 

そこに気が付いた時 
君が世界から消えた 

ただ 
本能だけが空回りする 

君を捜して 
空回りする 





2014年2月11日火曜日

トム&ジェリー

追うと逃げるもの

泥棒と警察
ネズミと猫
ボールと犬
金と人
アイドルとファン
男と女

追うから逃げるのか
逃げるから追うのか

実は大概のものは追わなくても手に入る

きっと手に入れるのが目的ではなく
追う過程を楽しんでいるのだ

逃げて追って絆は深まって行く

僕たちもそうやって大切なものを暖めて行くのだろう

トムとジェリーの様に





2014年2月10日月曜日

砂金

何かがいる

穴の中にきっと何かがいる

子供の頃はもっと世界はキラキラしてて、いろんな事を想像してた

木のウロ一つで半日は遊んでいられた

大人になった今はどうだろう?

いつの間にか見えなくなったものがいっぱいある



指の隙間からこぼれ落ちる砂の様に
どんどん無くなっていくものがある

それを一生懸命すくう小さな手

その手に日々救われる

決して全てを拾えるわけではない

ご飯はこぼすのに
それでも一番大切なものは
ちゃんと拾ってくれる

泣きながら
笑いながら
怒りながら
小さな手で
この子はちゃんと
大事なものは
こぼさずに拾ってくれる

人を彩る光の部分と影の部分

きっと

子供には光の部分しかまだ無く
光を無くした分を補う為に
影が出来るのだろう



この子の光をすくって行きたい